瀬戸口めぐみの
#ビューティチャット
〈第8回〉
#ツヤ肌 #乾燥

美容のプロたちから“お肌の駆け込み寺”と呼ばれている瀬戸口めぐみのサロンには、毎日たくさんの方が肌悩みの相談にやってきます。その中から特に多い質問を取りあげて、“愛のある”!?ダメ出しトーク満載で、あなたに合ったお作法をご紹介。今日はどのような肌悩みが届いているのでしょうか?

30年以上オールハンドエステを施術。国内外のセレブリティを顧客に持つゴットハンド。
元気な大人女子。
悩みの万年むくみ・クマを
伊達メガネでごまかし中。

今年もあとわずか。今年最後のお悩みは、お肌について。ベースメイクについてのお悩み相談です
私も〜。ファンデーションののりが悪くなるんですよ。
ベースメイクの完成が今ひとつだと、一気に老け見えするんですよね
そうね。
肌作りのカギとなる“ツヤ”というのは、皮脂・水分・代謝のバランスがうまく働いていると、自然に生まれるものなの。
若い頃はこのツヤが自然にあったけど、年齢を重ねたり、生活習慣の乱れなどが原因で失われてしまうのよ
ツヤはメイクでも作れますよね?
確かに作ることはできるけど、それは根本の解決にはなっていないでしょ。
ベースメイクの仕上がりにもの足りなさを感じているということは、今のお手入れが合っていないのかも。
特に50代ともなると水分量が減り、その影響で“ベタつき”が出るなど、ツヤとは真逆の症状が現れることもあるから、見直しは必要ね
もの足りなさを感じる原因というのは何ですか?
この時期は圧倒的な水分不足。想像以上に水分が奪われているの
大人肌で起こっている肌変化はコチラ
・皮脂腺の萎縮
加齢に伴い皮脂腺が萎縮して、分泌能力が低下
・水分保持力の低下
皮脂が出にくくなることで水分が蒸発し、乾燥が加速
・皮膚のターンオーバーの遅延
角質が肥厚して凹凸が出ることで、肌表面に影が生まれる
これからの時期は乾燥との戦いですね〜
「乾燥+滞り+厚み」の悪条件が重なると、ツヤはあっという間に消えてしまうの。
さらに、ちりめんジワが見えたら、乾燥老化が進行しているサイン。ツヤは健康な肌のバロメーターなのよ
今からでもツヤを取り戻すことはできるのでしょうか?
もちろん!
ツヤの正体は、“みずみずしさ(水分)”と“なめらかさ(油分)”の掛け合わせから生まれるの。注意したいのは“どちらか”ではなく、“両方”必要ってところ。それぞれの特徴を教えるわね
大人の肌の“ツヤ”はどうやって育てる?
<うるおいの艶(水分)>
●光を内側から反射させる“透明の膜”
角層に水分が行き届くと光がスッと通り、自然なツヤが生まれます。
カギは、「水を浸透させ、抱え込む」こと。
<なめらかな艶(油分)>
● 床にワックスをかけるように、光を整えて反射させる役割。
50代以降は皮脂が減るため、上質な油分を“補う”ケアが必要。
ツヤって奥が深いですね!
油分と水分のどちらも大切だということがよくわかります
次は、ツヤを取り戻すお手入れ方法を見直しましょう。
まずは、使用するコスメをきちんと“効かせる”こと。
意識してお手入れすると、肌はきちんと応えてくれますよ

ツヤを取り戻す、コスメの上手な使い方:
ただ“与える”だけでなく、肌に留めて“抱え込む”こと。例えば、化粧水はうるおいを感じるまで重ねづけし、最後に油分のある乳液やクリームでフタをするのが基本。
また“油膜”ではなく、肌に溶け込むテクスチャーを選ぶこと。角層になじむと、“内側から光る”ようなツヤが出ます。油膜だけだと、テカリに見えるので注意して!
アイテムの選び方はもちろん、どのように効かせるかも大事なんですね。
時間に追われ、自己流のお手入れになっていたかも
“化粧品の効きが悪い”というのは、化粧品の使い方を間違えているということもあるの。
ここで化粧水とクリームの基本の使い方を紹介するわね
□化粧水は“浸透を待つケア”に
手のひらで押し込むように“密着”させること。
肌が冷えていると化粧水が入りにくいので、手で温めてからなじませて。
うるおいを抱え込みやすくするように2〜3回に分けてつけること。
〈関連コラム〉
□乳液・クリームで“蒸発を防ぐ”ケアを
「化粧水や美容液でケアを終えてしまう」のはNG。水分が蒸散しやすいから、油分で“フタ”をすること。
パール粒大のクリームを手に取り、温めてから顔全体になじませて。
首のシワ対策にもおすすめです。
〈関連コラム〉

肌がガサガサしている時は摩擦を避け、両手で包み込むようにハンドプレスを。
角質層の毛羽立ちをおさえて、なめらかに整えます。

CAのお客様に聞いたのだけど、「飛行機内の乾燥対策として、目の下にバームを薄く塗り重ねる」のがお決まりケアになっているんですって。
ほんのり艶も足せて、一石二鳥だとか!乾燥が気になる時は、クリームと混ぜて使うのもおすすめよ
〈関連コラム〉
肌はもちろん、指先や毛先にも使えますし、肌にのせるととろける“半生”のテクスチャーも魅力ですよね。
私もこまめなケアを頑張ります!